日々の食生活でよく使われる「甘味料」といえば、蜂蜜と砂糖が代表的です。
いや、使用頻度でいうと砂糖のほうが多いかもしれません。
この2つには大きな違いがあり、健康という切り口で蜂蜜の魅力をお伝えしたいと思います。
日常の甘味料をすべて蜂蜜に変えようと言う気はありませんが、これまで砂糖を使っていたところを一部でも蜂蜜に置き換えることで、少しでも生活が豊かになれば幸いです。
今回は、「蜂蜜と砂糖の違い」と「どちらが健康的なのか」を分かりやすく紹介します。
蜜ロマン養蜂園は長崎県長与町で、日本古来のニホンミツバチで丁寧に蜂蜜を生産しています。ふるさと納税返礼品にも商品を提供し、ふるさと長与町を盛り上げたい気持ちで日々養蜂に取り組んでいます。
蜂蜜と砂糖の基本的な違い

1. 原材料と製造過程
- 蜂蜜:
- ミツバチが花から集めた蜜を巣に蓄え、酵素を使って糖分を分解・濃縮した天然甘味料。
- ほぼそのままの自然食品。
- 砂糖:
- 主にサトウキビや甜菜(ビート)から抽出し、精製された甘味料。
- 精製工程でビタミンやミネラルがほぼ失われる。
2. 成分の違い
項目 | 蜂蜜 | 砂糖 |
---|---|---|
主成分 | 果糖、ブドウ糖 | ショ糖 |
カロリー | 約294kcal/100g | 約387kcal/100g |
栄養素 | 微量のビタミン、ミネラル、抗酸化物質 | ほぼゼロ |
グリセミック指数 | 低〜中(30〜58) | 高(約60〜65) |
参考情報
- 蜂蜜の成分に関する詳細は、USDA FoodData Centralを参照。
- グリセミック指数については、GI Foundationの情報を基に記載。
- 蜂蜜の栄養価と健康効果に関する研究は、PubMed Honey Studyを参照。
蜂蜜と砂糖の栄養面の違い

1. 血糖値への影響
- 蜂蜜:
- 果糖とブドウ糖のバランスにより、血糖値の上昇が比較的緩やかです。
- グリセミック指数(GI値)が砂糖より低いため、急激な血糖値スパイクを抑えることが期待できます。
- 砂糖:
- 主成分であるショ糖は、体内でブドウ糖と果糖に分解され、血糖値を急上昇させやすい特性があります。
参考情報
2. 栄養素の有無
- 蜂蜜:
- ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれています。
- 抗酸化作用を持つフラボノイドやフェノール類も微量ながら含まれています。
- 砂糖:
- 精製過程でほぼすべての栄養素が取り除かれるため、カロリー以外の栄養的価値はほぼありません。
3. 抗菌作用
- 蜂蜜:
- 抗菌作用を持つ成分(グルコースオキシダーゼ)が含まれ、喉のケアや傷口の消毒に使用されることがあります。
- 特に「マヌカ蜂蜜」は医療分野でも注目されています。
- 砂糖:
- 抗菌作用はなく、むしろ摂取しすぎると虫歯や炎症の原因になることがあります。
健康的な甘味料としての選び方
蜂蜜と砂糖はどちらも「甘味料」として使用されますが、以下の点を考慮すると蜂蜜の方が健康的と言えます。
蜂蜜が健康的な理由
- 自然由来で加工が少ない:
- 蜂蜜はほぼ自然のままで提供されるため、加工食品に多い添加物が含まれていません。
- 栄養価が高い:
- 微量のビタミンやミネラルが含まれているため、単なるエネルギー源以上の価値があります。
- 血糖値への負担が少ない:
- グリセミック指数が低めで、血糖値の急上昇を防ぐため、健康志向の人に適しています。
- 抗菌作用や抗酸化作用:
- 喉のケアや免疫力向上を目的とした使い方ができます。
砂糖が適する場合
砂糖も蜂蜜に比べて以下のような利点があります:
- コストが安い:
- 価格が手ごろで、手軽に使える甘味料。
- 中立的な風味:
- 料理やお菓子作りで他の素材の味を邪魔しにくい。
注意点
蜂蜜の注意点
- 1歳未満の乳児には与えない:
- ボツリヌス菌が含まれる可能性があり、乳児ボツリヌス症のリスクがあるため、乳児には絶対に与えないでください。
- カロリーは砂糖と同程度:
- ヘルシーとはいえ、摂取量を守らないと過剰なカロリー摂取につながります。
砂糖の注意点
- 過剰摂取は肥満や生活習慣病のリスク:
- 血糖値を急上昇させるため、糖尿病やメタボリックシンドロームの原因となる可能性があります。
まとめ|【栄養で比較】蜂蜜と砂糖の違いは?どちらが健康的?
健康を意識した甘味料選びでは、蜂蜜がより健康的であると言えます。蜂蜜は砂糖に比べて栄養価が高く、血糖値への影響も穏やかです。また、抗菌作用や抗酸化作用といった追加の健康効果も魅力です。
ただし、どちらも糖分を含む甘味料であることには変わりません。摂取量をコントロールし、適切に使うことが重要です。
蜜ロマン養蜂園では、自然由来の高品質な蜂蜜をお届けしています。砂糖に代わる健康的な甘味料として、ぜひ一度お試しください!




United States National Library of Medicine (PubMed)
- The antibacterial properties of honey
蜂蜜の抗菌作用に関する研究を掲載した論文で、医療および健康分野での利用について説明しています。Journal of Agricultural and Food Chemistry
- Honey: Chemical composition, stability, and authenticity
蜂蜜の化学組成、安定性、純度の評価に関する研究論文。Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO)
- Beekeeping and sustainable livelihoods
養蜂と持続可能な生活の関係性について、FAOが提供するガイドライン。Manuka Health Research (University of Waikato)
- UMF Honey Association – Science Behind Manuka Honey
マヌカ蜂蜜の科学的研究や抗菌作用に関する情報を提供するウェブサイト。Harvard School of Public Health (The Nutrition Source)
参考になる文献について
- Honey: A sweetener with health benefits
蜂蜜の栄養的な側面や健康効果について解説する記事。