- 蜂蜜に白い泡ができる理由
- 白い泡や気泡でできても食べれる
- 食べれるか確認するポイント
蜂蜜を購入したり保存しているときに、表面に白い泡や気泡が現れて、「これって食べても大丈夫?」と心配になったことはありませんか?
実は、この白い泡や気泡にはきちんとした理由があり、ほとんどの場合で安全に食べられるものです。
この記事では、蜂蜜に白い泡や気泡が出る原因、その正体、そして正しい対処法についてご紹介します。
蜜ロマン養蜂園は長崎県長与町で、日本古来のニホンミツバチで丁寧に蜂蜜を生産しています。ふるさと納税返礼品にも商品を提供し、ふるさと長与町を盛り上げたい気持ちで日々養蜂に取り組んでいます。
蜂蜜に白い泡や気泡が出る原因と正体

1. 発酵が原因の場合
- 商品の糖度が低かった場合
- 家庭での使用の際、水分が混入し、糖度が下がった場合
蜂蜜は非常に糖度が高く、水分量が少ないため、通常は微生物が繁殖しにくい食品です。
蜜ロマン養蜂園の蜂蜜は、糖度80%以上で仕上げているので酵母による発酵は起こりにくいです。
しかし、家庭で蜂蜜を使うことで水分が入って糖度が下がっしまった場合や、一般的な蜂蜜商品で糖度が低いもの、保存状態が悪い場合には、酵母菌が繁殖して発酵が起こることがあります。
- 発酵による現象:
- 蜂蜜の糖分が酵母菌によって分解されると、二酸化炭素が発生します。
- この二酸化炭素が気泡として蜂蜜の表面に現れ、白い泡のように見えることがあります。
- 注意が必要な場合:
- 酸味や異臭がする場合は、発酵が進んでいる可能性があります。この場合は食べるのを避けましょう。
エビデンス
2. 天然蜂蜜の酵素活動

純粋な蜂蜜には、ミツバチが分泌する酵素(グルコースオキシダーゼなど)が含まれています。
この酵素が蜂蜜の中で化学反応を引き起こし、微細な気泡が発生することがあります。
- 天然蜂蜜ならではの現象:
- 特に搾りたての蜂蜜や、未加熱・未加工の蜂蜜では、この現象が起こりやすいです。
- 白い泡や気泡が現れても、品質には問題がなく、安心して食べられます。
エビデンス
3. 蜂蜜の結晶化による影響

蜂蜜は保存温度が低いと結晶化しやすくなります。
この過程で、空気が蜂蜜の中に取り込まれることがあり、それが白い泡や気泡として見えることがあります。
- 安全な現象:
- 結晶化による気泡は、蜂蜜の品質に影響を与えるものではありません。
- 蜂蜜を湯煎で温めると、元の滑らかな状態に戻すことができます。
エビデンス
白い泡や気泡が現れた蜂蜜は食べても大丈夫?
基本的に安全
- 白い泡や気泡が天然の酵素活動や結晶化によるものであれば、食べても問題ありません。
- ただし、明らかに酸っぱい匂いや異常な味がする場合は、発酵が進んでいる可能性があるため注意が必要です。
確認すべきポイント
- 匂い:
- 蜂蜜の自然な香りが保たれていれば問題ありません。
- 酸味やアルコールのような匂いがする場合は、食べるのを控えましょう。
- 見た目:
- 気泡が小さく均一に広がっている場合は、天然の現象である可能性が高いです。
- 白い泡が大量に発生し、明らかに不自然な場合は、保存状態を確認してください。
- 保存期間:
- 購入してから長期間保存している場合、特に発酵のリスクが高まります。
白い泡や気泡を防ぐ方法
1. 正しい保存方法
蜂蜜を保存する際は、以下のポイントを守りましょう:
- 密閉容器を使用する: 空気との接触を最小限に抑えるため、しっかり蓋を閉めた状態で保存します。
- 適切な温度で保存する: 蜂蜜は15〜25℃の常温で保存するのが最適です。冷蔵庫で保存すると結晶化しやすくなるため避けましょう。
- 水分の混入を防ぐ: 蜂蜜に水分が混入すると発酵の原因になります。スプーンを使う際は、必ず乾いたものを使用してください。
2. 早めに使い切る
蜂蜜は長期間保存できる食品ですが、開封後は1〜2年以内を目安に使い切るとより安心です。
白い泡や気泡の活用法
白い泡や気泡が現れても、品質に問題がなければそのまま食べることができます。また、以下のような活用法も試してみてください:
- パンやヨーグルトにトッピング: 気泡部分をそのまま食べることで、天然の酵素をより多く摂取することができます。
- ドリンクに混ぜる: 温かい飲み物に蜂蜜を加えれば、気泡も自然に溶けてしまいます。
まとめ|【大丈夫!】蜂蜜に白い泡や気泡が出るのはなぜ?正体や原因
蜂蜜に白い泡や気泡が現れるのは、主に発酵、酵素活動、または結晶化が原因です。
これらは蜂蜜の自然な特性に由来するもので、品質に問題がなければ安心して食べることができます。ただし、酸味や異臭がある場合は注意が必要です。
蜜ロマン養蜂園では、自然の恵みそのままの純粋蜂蜜をお届けしています。
以下に要点をまとめます。
- 発酵が原因の場合がある
蜂蜜の糖度が低かったり、水分が混入すると酵母菌が発酵し、二酸化炭素が発生することで白い泡や気泡が生じる。 - 天然酵素活動による気泡の発生
ミツバチ由来の酵素活動によって化学反応が起こり、特に未加工の天然蜂蜜では気泡が現れることがある。 - 結晶化が原因の気泡
保存温度が低いと蜂蜜が結晶化し、空気が取り込まれることで気泡が生じるが、品質には問題がない。 - 食べても大丈夫な場合と注意が必要な場合
酵素活動や結晶化が原因の気泡なら問題ないが、酸味や異臭がする場合は発酵が進んでいる可能性があり注意が必要。 - 白い泡や気泡を防ぐ方法
蜂蜜を密閉容器に保存し、水分の混入を防ぐ。適切な温度(15〜25℃)で保存し、1〜2年以内に使い切る。




United States National Library of Medicine (PubMed)
- The antibacterial properties of honey
蜂蜜の抗菌作用に関する研究を掲載した論文で、医療および健康分野での利用について説明しています。Journal of Agricultural and Food Chemistry
- Honey: Chemical composition, stability, and authenticity
蜂蜜の化学組成、安定性、純度の評価に関する研究論文。Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO)
- Beekeeping and sustainable livelihoods
養蜂と持続可能な生活の関係性について、FAOが提供するガイドライン。Manuka Health Research (University of Waikato)
- UMF Honey Association – Science Behind Manuka Honey
マヌカ蜂蜜の科学的研究や抗菌作用に関する情報を提供するウェブサイト。Harvard School of Public Health (The Nutrition Source)
参考になる文献について
- Honey: A sweetener with health benefits
蜂蜜の栄養的な側面や健康効果について解説する記事。